海外旅行は慣れない環境や長時間移動、食事・水の違いなどが原因で体調を崩してしまうことも少なくありません。せっかくの旅行中に体調不良になると、不安や焦りを感じてしまう方も多いでしょう。
今回の記事では、海外旅行中に体調不良が起こりやすい原因や症状が出たときの正しい対処法、そして事前にできる予防策までを分かりやすく解説します。万が一のときにも落ち着いて対応できるよう、ぜひ出発前にチェックしておきましょう。
海外旅行で体調不良が起こりやすい3つの理由

海外旅行は非日常を味わえる一方で、慣れない環境や生活リズムの変化により、体調を崩してしまう人も少なくありません。
特に初めて訪れる国や長期滞在の場合、知らず知らずのうちに心身へ負担がかかっています。ここでは、海外旅行で体調不良が起こりやすい理由を3つ解説します。
環境の変化でストレスが溜まっている
海外では気候、湿度、気圧、騒音、空気の質など、日本とは大きく異なる環境に身を置くことになります。例えば、乾燥した地域では喉や肌の不調が起こりやすく、高地では酸素が薄いため頭痛や息切れを感じることもあります。
また、言語や文化の違いによる緊張感や、「うまく意思疎通できるだろうか」という不安も、無意識のストレスとなります。こうした環境ストレスが積み重なることで自律神経が乱れ、免疫力が低下し、風邪や胃腸不良などを引き起こしやすくなるのです。
食事や水が合わない
海外旅行中の体調不良で特に多いのが、食事や水が原因となる胃腸トラブルです。海外の料理は油や香辛料が多かったり、味付けが濃かったりと、日本人の胃腸には刺激が強い場合があります。
また、衛生環境の違いにより、加熱が不十分な食材や生水を摂取してしまうと、下痢や腹痛を引き起こすリスクが高まります。普段は問題なく食べられる人でも、旅行中の疲れや緊張が重なることで消化機能が弱まり、体調不良につながるケースも少なくありません。
長時間移動・時差ボケで体が疲れている
海外旅行では、飛行機や列車などによる長時間移動が避けられず、身体的な疲労が蓄積しやすくなります。特にエコノミークラスでの移動では、同じ姿勢が続くことで血流が悪くなり、肩こりやむくみ、だるさを感じやすくなります。
さらに、時差のある国へ行く場合は体内時計が乱れ、寝不足や食欲不振、集中力の低下といった「時差ボケ」の症状が現れるケースも多いです。これらの疲労が回復しないまま観光を続けると、結果的に体調不良を引き起こしやすくなります。
海外旅行中に多い体調不良の症状

海外旅行中は、慣れない環境や生活リズムの変化により、普段は感じない不調が現れやすくなります。症状は軽いものから、旅程に影響を及ぼすものまでさまざまです。
ここでは、海外旅行中に多く見られる代表的な体調不良の症状を3つ解説します。
下痢・腹痛・吐き気
海外旅行中に最も多い体調不良が、下痢や腹痛、吐き気といった消化器系のトラブルです。原因としては、現地の水や食事が体に合わなかったり、香辛料や油分の多い料理を摂取したりすることなどが挙げられます。
特に生水や氷、生野菜、十分に加熱されていない肉や魚介類は注意が必要です。また、移動疲れや緊張によるストレスで胃腸の働きが弱まり、普段なら問題のない食事でも不調を起こすことがあります。軽症でも脱水につながる恐れがあるため、早めの対処が重要です。
発熱・風邪
海外旅行中は免疫力が低下しやすく、発熱や喉の痛み、鼻水、咳といった風邪症状が出ることも少なくありません。長時間のフライトによる乾燥した機内環境や、冷房の効いた室内と暑い屋外との温度差が体に負担をかけます。
また、人混みの多い観光地や空港では、ウイルスに触れる機会も増えます。軽い風邪だと思って放置すると悪化する場合もあるため、無理な観光は控え、十分な休息と水分補給を心がけることが大切です。
頭痛・めまい・倦怠感
頭痛やめまい、体が重いと感じる倦怠感も、海外旅行中によく見られる症状です。これらは時差ボケによる睡眠不足、長時間移動による疲労、脱水、気圧や高度の変化などが複合的に影響して起こります。
特に高地や乾燥した地域では、気づかないうちに水分不足に陥り、頭痛を引き起こすことも多いです。また、観光を優先して休息を後回しにすると、疲れが蓄積し症状が悪化しやすくなります。少しでも体の異変を感じた場合は、早めに体を休めましょう。
海外旅行中に体調不良になったときの4つの対処法

海外旅行中に体調を崩してしまうと、「せっかくの旅行が台無しになるのでは」と不安になるものです。しかし、無理をせず適切に対処することで、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。
ここでは、海外旅行中に体調不良を感じた際に実践したい対処法を4つ解説します。
無理せず休息を取る
体調不良を感じたときに最も重要なのは、無理をせずしっかり休息を取ることです。観光の予定が詰まっていると、「少しぐらい大丈夫」と動いてしまいがちですが、疲労が蓄積すると症状が悪化する恐れがあります。
ホテルで横になって体を休めるだけでも、自律神経が整い回復しやすくなります。発熱や腹痛がある場合は特に安静が必要です。旅程を一時的に調整する勇気も、海外旅行を安全に楽しむための大切な判断といえるでしょう。
こまめに水分補給をする
体調不良時は、脱水を防ぐためにもこまめな水分補給が欠かせません。下痢や発熱、発汗がある場合は、体内の水分や電解質が失われやすくなります。海外では水道水が飲めない地域も多いため、必ずミネラルウォーターを選びましょう。
可能であればスポーツドリンクや経口補水液を活用すると、効率よく水分補給ができます。一度に大量に飲むのではなく、少量ずつ頻繁に摂取することがポイントです。
市販薬を服用する
軽い症状であれば、持参した市販薬を服用することで症状が和らぐ場合があります。日本から持っていった整腸剤、解熱鎮痛薬、風邪薬、酔い止めなどは、海外旅行中の心強い味方です。
現地でも薬は購入できますが、成分や用量が日本と異なることがあるため、使い慣れた薬を持参しておくと安心です。ただし、症状が長引く場合や改善が見られない場合は、薬に頼り続けず次の対応を検討することが重要です。
病院に行く
症状が重い場合や、高熱が続く、激しい腹痛や嘔吐があるなどの場合は、早めに病院を受診しましょう。海外では医療費が高額になることもあるため、海外旅行保険に加入しておくことが非常に重要です。
保険会社のサポートデスクを利用すれば、日本語対応の病院を紹介してもらえるケースもあります。我慢して悪化させるより、早めに専門家の診察を受けることが、結果的に安心で安全な選択です。
海外旅行中の体調不良を防ぐ4つの対策

海外旅行を思いきり楽しむためには、現地で体調を崩さないことが何より重要です。体調不良は、ちょっとした油断や準備不足から起こることも多く、事前に意識するだけで防げるケースも少なくありません。
ここでは、海外旅行中の体調不良を防ぐために実践したい対策を4つ解説します。
渡航前は疲れを溜めないようにする
海外旅行前は、仕事や準備で忙しくなりがちですが、疲れを溜めた状態で出発すると、現地で一気に体調を崩しやすくなります。睡眠不足やストレスは免疫力を低下させ、時差や長時間移動の影響を受けやすくします。
渡航前はスケジュールに余裕を持ち、しっかり睡眠を確保することが大切です。また、体調に不安がある場合は、早めに医師に相談しましょう。
寒暖差に対応できる服装を選ぶ
海外では、日本以上に寒暖差が激しい地域や、冷房が強く効いている施設も多くあります。屋外は暑いのに、室内や交通機関は冷えすぎているということも珍しくありません。
こうした温度差に体が対応できないと、体調不良の原因になります。そのため、薄手の羽織ものやストールなど、簡単に着脱できる服装を用意しておきましょう。体温調整がしやすくなり、体への負担を減らすことができます。
暴飲・暴食は避ける
現地の食事やお酒を楽しむのも海外旅行の醍醐味ですが、食べ過ぎ・飲み過ぎは体調不良の大きな原因になります。油分や香辛料の多い料理を一度に大量に摂取すると、胃腸に負担がかかり、下痢や胃痛を引き起こしやすくなるためです。
また、アルコールの飲み過ぎは脱水や睡眠の質の低下につながります。体調管理を意識しながら、食事を楽しむようにしましょう。
水道水は飲まない
海外では、日本と同じ感覚で水道水を飲むことは避けたほうが無難です。国や地域によっては、水質が日本ほど衛生的でない場合が多く、下痢や腹痛の原因になることがあります。
飲み水は、必ずミネラルウォーターを使用しましょう。お腹が弱い方は、歯磨きやうがいでもミネラルウォーターを使った方が安心です。また、氷が入った飲み物にも注意すると、体調不良防ぐことができます。
体調不調を防ぎながら海外旅行を楽しもう
海外旅行を最後まで快適に楽しむためには、観光やグルメだけでなく「体調管理」を意識することが欠かせません。慣れない環境や長時間移動、食事の違いなど、海外には体調不良の原因が多く潜んでいます。
しかし、渡航前にしっかり休養を取り、現地では無理をせず、服装や食事、水分補給に気を配ることで、体調不良は防ぐことができます。体調に異変を感じたら早めに休み、必要に応じて薬や医療機関を頼ることも大切です。
少しの心がけと準備が、安心で思い出深い海外旅行につながります。体調を整えながら、安全で楽しい旅を満喫しましょう。


コメント